地下にあるエスニックな感じのバーに、
私とカルメンがするすると入っていったのは夕方のまだ5時。
久しぶりの対面は、やっぱり久しぶりなだけあって、
よく体重が増えたり減ったりするカルメンの雰囲気は、
前にあったときよりも、少しはふっくらして、
血色もいいように見えたけども、
相変わらず目の周りから疲れがこぼれている。
一番驚いたのはストレートになった髪。
すでにDJが気持ちのいい音楽を満たしてくれている空間で、
さっさとコートを脱ぎ、ドリンクを注文した。
彼女はお決まりでビールを、
私はホットチャイを。
私の大きく膨らんだお腹の中にいる人は、
空間とチャイのあたたかい温度と、
気持ちのいい音楽に反応して、
ぼこぼこ元気に動き回りはじめる。
私は仲間たちに挨拶をし、カルメンを紹介する。
カルメンがみせてくれるアフリカのダンスに、
私もみんなも興奮して興味を示す。
まさに「生命」ってかんじの躍動感。
楽器の生演奏と踊りに見入って、
ブレイクタイムの間にクスクスを食べる。
都合よく空いていた丸太のカウンターチェアに座って、
私たちは2種類のクスクスをわけっこしながら食べた。
その間、ブログについて語る。
「私さ、あのブログ、もうやめようと思ってるの。」
カルメンは、特に驚きはしなかった。
「むしろ続けられた方が驚きっていうか、心配です。」
と言った。
まったくその通りで、今の私の生活は、
ピーターがいうところの「グッドガール」そのもので、
よき妻であり、よき母であることに忙しいし、
それを楽しんでいる。
そういうわけで、
今までずっと「まばたき40回」にあった、
退廃、背徳、だらしなさ、奔放、
垂れ流しの情動とかいうものを含んだ空気感は、
もう私が出せるものではなくなってしまった。
今まで書いてきた150近いストーリーが
最初から全てフィクションだったなら、
いつまでもだらだらと書き続けていられたけれども、
私はここを続けるために、嘘の話を書くつもりはない。
ダンスのショーの第2部は、
息をするのを忘れるほどのすばらしさで、
私とカルメンは興奮しきったまま、バーを出た。
思い返せばこの場所を通じてたくさんの出会いがあった。
実際に会った人たち、今でも交流の続いている人たち、
コメントやメールだけだけど、
友達みたいな感覚でそりゃあもう、
いろんなことを話し合ってる人たち。
コメントはしなくても、定期的に見てくれていた人たちも
たくさんいただろうと思う。
ほんとにほんとにありがとう。
思わぬ大漁に振り返りながら驚いてます。
まことに突然ですが、
まばたき40回(forty-winks=うたたね)は
これでおしまい。
みなさんごきげんよう。
よい人生を!
落日


